稲上耳鼻咽喉科・気管食道科|津市河芸町東千里の耳鼻咽喉科

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温活のススメ

今年はこの辺りでも雪の日が例年より多く、寒い日が続いています。私は、寒がりな方ではないのですが、今年は夜寝るときに足が冷えて眠れない、と思うことがあります。体が冷えて体温が低下すると、肩こりやむくみ、肥満、月経症などのさまざまな不調を引き起こすと言われています。特に女性は、脂肪が多く筋肉量が少ないことから、基礎代謝が低くなって体が冷えやすい傾向にあります。そこでご紹介したいのが、「温活(おんかつ)」です。
温活とは、体を温めることによって基礎体温を上げ、体の不調を改善することです。温活を行って体を温めれば、血流が良くなって代謝があがり健康的な生活が送れるようになります。代謝が上がることによって痩せやすくなるため、ダイエットにも効果的です。また、温活は妊活にも効果的と言われています。そこで、温活でやっておきたいことを次にご紹介します。

◎40℃のお風呂に浸かる
シャワーで済ませる人も多いですが、お風呂に浸かって体を温めるのは温活の基本です。ただし42℃以上の熱いお風呂に入ると自律神経が交感神経優位になり、リラックスしにくい状態に。なのでお湯の温度を40℃に設定し、ぬるく感じても10分~15分浸かれば十分に体が温まって血流もよくなります。
◎腹巻や靴下、マフラーなどを身につける
温活ではお腹や下半身、首、手首、足首を冷やさないことが重要です。腹巻やマフラー、アームウォーマー、レッグウォーマーを身につけて、体を冷やさないようにしましょう。足先が冷えやすい人はには、靴下の重ね履きもおすすめですし、今は、足先用のカイロなども売られているようです。
◎マッサージをする
体には冷えに効くツボがいくつかあります。特に足先や下半身が冷えるという人におすすめのツボが「湧泉(ゆうせん)」と「気端(きたん)」です。湧泉は土踏まずの中央から少し上の部分にあり、下半身の冷えや疲労回復に効果的と言われています。足の指を曲げたときに凹む部分が湧泉のツボです。気端は足の指先にあるツボで、指先を揉むようにしてマッサージすると体が温まります。
◎運動をする
運動をして筋肉量を増やすことも、冷えの改善に効果的です。運動といってもハードなものでなくても、ウォーキングやジョギングなどの軽い運動を習慣化するだけで十分です。外での運動が難しい場合は、ヨガやストレッチなどの室内でできる運動をしましょう。
◎体を温める食べ物や飲み物を摂取する
温活では、体を内側から温めるための食べ物や飲み物にも気をつけましょう。体を温めるには、寒い地域や冬に採れる野菜、果物のほか生姜などの香辛料を摂取することが大切です。手軽な飲み物でいうと、緑茶ではなく発酵茶(紅茶、ほうじ茶、ウーロン茶)。中でもカフェインの入っていないものが効果的とされています。具体的にはルイボスティーや麦茶、杜仲茶などです。
生姜が苦手ではない方なら、生姜湯や生姜紅茶もおすすめです。生姜は加熱することで効果が増すため、お湯を注ぐときはなるべく熱いものが良いです。
また何も入れない白湯だけでも内臓の温度を高めて、代謝を上げるとされています。特に体温よ少し高めの白湯を起床後に飲むことで腸の働きも良くしてくれ、体を健康的に目覚めさせてくれます。
温活で体を温めれば、これまで感じてきた冷えだけでなく、さまざまな不調を改善できるかもしれません。ただし寒い冬の間だけではなく、1年を通して続けることが大切です。温活を習慣化して健康的な毎日を送りましょう。