稲上耳鼻咽喉科・気管食道科|津市河芸町東千里の耳鼻咽喉科

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飲酒

お酒は古くから「百薬の長」とも言われ、食欲を増進させたり体を温めたり緊張をほぐしてくれたりとさまざまなメリットがあります。病気や事故・事件などあらゆる原因による総死亡率と飲酒量の関係をみると、お酒をまったく飲まない人よりも少しだけ飲む人の方が総死亡率は低いというデータがあり、このことが「お酒は百薬の長」の科学的裏付けとも言われているそうです。
過度の飲酒は肝臓病をはじめ高血圧、糖尿病、痛風、心臓病、うつ病など多くの疾患に影響を与え、症状を悪化させる恐れがあります。
お酒が百薬の長であるためには「適量を守って飲むならば」という条件が欠かせないようです。

ある調査によると、純アルコール量として1日男性44g以上、女性22g以上摂取するとお酒を飲まない人に比べて病気になるリスクが高くなるそうです。
厚生労働省は、1日で男性40g以上、女性20g以上を「生活習慣病のリスクを高める飲酒量(純アルコール摂取量)」と定義しています。
350ml缶で度数5%のビールはアルコールの比重から14gとなり、女性は2缶、男性は3缶で目安を上回る計算になります。

アルコール度数と純アルコール量
 ビール5%   1本500ml    20.0g
 チューハイ5% 1本350ml    14.0g
 ワイン12%   グラス1杯120ml 11.5g
 日本酒15%   1合180ml    21.6g

酒類大手各社がビールや酎ハイに含まれるアルコールについて、度数とともにグラム量をウェブサイトで開示する取り組みを始めています。商品自体にもグラム量を記載し摂取の目安を分かりやすく示すことで適正飲酒を促していくようです。

眠れない時に睡眠薬の代わりにお酒を飲む人がいますが、これは避けた方がよいようです。お酒を飲むと一時的に眠くなりますが、その眠りは浅いため、夜間のトイレや睡眠障害、日中の眠気の原因となるようです。

お酒は何より適量を心がけて、美味しく楽しく飲むようにしましょう。